NPO法人 日本似顔絵アーティスト協会

Member Interview vol.2


Member Interview vol.2

『坂下美奈さん』

(聞き手・Kage)

全国各地で活躍する、
日本似顔絵アーティスト協会の皆様の、
多種多様な考えや働き方をご紹介する、
Member Interview。

第2回は坂下美奈さんに、ご登場頂きました!

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―坂下さん、お疲れ様です(笑)!本日は宜しくお願いします!
まずは坂下さんがカリカチュアを始めたきっかけを教えて下さい。

小学生の時に先生の似顔絵を、隣の友達に見せた時に「全然似てない!」と一蹴されて、負けず嫌い魂に火が点きました。その後、趣味として描いてはいましたが、カリカチュアジャパンのプロ養成コースで、本格的に学びました。

―現在はどんなお仕事をしていますか?

カリカチュア・ジャパンに入社後は、京都祇園店の店長として働いていました。日々の営業の中で、店舗のマネージメント体制に改善が要ると思い、社長に直談判をして本社に異動を申し出ました。現在は営業部で業務改善や企画立案を行ったり、時折現場に出てライブスケッチも行っています。

またこの協会では事務局として、新規申し込み手続きや勉強会・大会の運営準備に関わっています。

―坂下さんはもともと営業経験があったんですよね?

大学卒業後に最初に就職した会社では、飛び込み営業から始まり、新規開拓部として働きました。かなりのベンチャー気質な体育会系企業だった為、目標達成するまでは帰れず、半泣きになりながら電話をし、訪問をし、遅くまで資料を作ってタクシー帰宅の毎日でした・・・。

当時は何も出来ない自分が辛かったのですが、いろいろな企業や個人事業主さんとのやりとりが、私のベースを作ってくれたと感謝しています。カリカチュアジャパンの店舗で絵を描いていても、本社で来訪者を迎える時でも今は自信を持って、対応できることが出来るようになりました。それは前職のお陰だと思っています。

先日、会社説明会をさせて頂いたのですが、前職でも同じようにセミナーをしていました。当時の私は、転職して絵描きになったら、こんな事二度としないだろうと思っていましたが、未来に何が役立つかなんて、分からないもんだなぁ、と思いました。

―そんな坂下さんが描く絵は、とてもユニークな作風であり、モデル選びも独特な印象があります。

正直、作風はまだ固まってなくて試行錯誤中です。憧れは、PIXARのキャラクターのように、一枚見ただけで背景にあるスト―リーが想像できるような絵を描きたいので、まずは好きな芸人さんをモデルに色々とスケッチをしています。

―影響を受けたアーティストはいますか?

鳥山明、Colin Jack、Denis Zilber、また最近は伊藤若冲や歌川国芳のような日本画の色合いがマイブームなので、版画にもチャレンジしたいのですが、画材を買って一か月放置しているのでこの宣言を機に頑張ります。

―この仕事のやり甲斐はどんな所ですか?

お店でのお客様との時間です!前職はネット関連の新規開拓営業が仕事だったので、販売する商品に形がなく、売上を達成してもお客様の反応も見えず、日々数字のノルマとの戦いとでした。この仕事では、自分が作ったもので目の前の人が喜んでくれたり、笑ってくれたり。ダイレクトな体験が私にはとても新鮮でした。手に職がある、商品が見える、ってすごいです!

―将来の夢はありますか?

カリカチュアジャパンの企業理念が「絵で食べていける社会を創る」なのですが、大きく言えばこれです。

女性は出産を機に、仕事が制限される事が大半ですが、絵はどこでも描けます。手に職を活かし、自分の力でずっと生活をしていきたいです。

―なるほど!是非叶えて頂きたい夢です。最後に、協会に期待することがあれば、教えて下さい。

個人ではなく、団体だからこそ出来る、大きなイベントや大会を通じて、多くの人に絵の楽しさを発信していけたらと思います。
昨年の日本大会の際、大会の概要が新聞に掲載された翌日に、興味を持って会場に来てくれた一般の方が何人かいました。ですが、見学だけでもゲスト参加費を頂くルールがあり、ほとんどの方が受付で帰ってしまいました。会場費や設備費がかかる為、入場料は必要でしたが、HPやfacebookの告知では伝えられなかった人達にも、大会の楽しさや作品の素晴らしさを伝えていきたいと思います。

―坂下さん、いつも協会の事、ありがとうございます。
これからも宜しくお願いしますね。

【プロフィール】
坂下美奈

京都府出身。
前職では、日本を代表するベンチャー企業で営業職を経験。飛び込み訪問から電話営業、セミナーの開催からセミナー講師までこなす、タフな社会人生活を経験。絵を仕事にしたい一心で、一年かけて準備。東京へ転勤を希望し、転勤後は、仕事を続けながら第23期プロ養成コースを受講。
当時は左手に電話を持ち、右手にペンを持ち、仕事の業務と絵の練習に明け暮れる、苦しい日々を過ごした。海外出張中は、現地のショッピングモールにあるフードコートにて、外国人相手に練習を続けたこともある、根性の持ち主。
絵描きになりたい人が『絵描きになりたい』と胸を張って言える社会を作り、カリカチュア・ジャパンを世界中から知られる大きな存在にすることが夢。

<ブログ:鴨川とちゃり>
http://susume-namakemono.blogspot.jp/