Member Interview vol.3
『亀谷友輝さん』
(聞き手・Kage)
全国各地で活躍する、
日本似顔絵アーティスト協会の皆様の、
多種多様な考えや働き方をご紹介する、
Member Interview。
第3回は大阪を中心に活動するフリーランスの似顔絵アーティスト、
亀谷友輝さんに、ご登場頂きました!
―亀谷さん、本日はよろしくお願いします!
まずは亀谷さんが似顔絵を始めたきっかけを教えて下さい。
もともとはマンガを描いてみたかったんです。
でもきちんと学んだ経験もなかったので、大学卒業後に梅田にある絵画教室に通いました。そこで教わった先生の勧めもあって、練習のために、ひっかけ橋(道頓堀)で路上似顔絵を始めました。
そこで出会った多くのお客様から「ユニバ(*注1)で描いてもらった」という声を聞き、一度描いてもらおうとユニバーサルウォークのたこやきミュージアムにある似顔絵店舗に行って描いてもらいました。
その時に見た、高木さんのウェルカムボードのサンプルを見て、衝撃を受けました。こんなんもらったら絶対嬉しいやろな、って。こんなん描けたら絶対楽しいやろな、って。
(*注1 ユニバーサルスタジオジャパン)
―現在はどんなお仕事をしていますか?
ユニバーサルスタジオやHEPなどで席描きしています。あとはイベント出張をしたり、ネット受注から描いたり、知り合い業者からの委託する似顔絵のイラストなどを制作しています。
―ご自身の作風はどんな絵ですか?
デフォルメされたフィギュアをイメージしています。
ドラゴンボールやONE PIECEのフィギュアみたいな。
あの時たこやきミュージアムで見た高木さんの絵は僕にとってずっと目標です。似ていて、可愛くて。似顔絵が仕事になるなんて思ってもみなかったけど、あの絵を見た瞬間に変わったんです。
僕は今でもその当時のイメージを忘れずに描いてます。
―亀谷さんにとって一番影響を受けたアーティストは、やっぱり高木さんなんですか?
そうですね。当時は現場で隣りに入ると、お客さんが自分に来るのが正直嫌でした。それは自信がないからとかでなくて、本当に高木さんの絵の凄さを分かっていたから。同じお金を払うのならば是非高木さんに描いてもらってほしいって、本気で思ってました(笑)
影響を受けたアーティストといえば、マンガ家ですが鳥山明さんとか寺田克也さん。松本大洋とかも好きでした。
―亀谷さんにとって、似顔絵描きとして働くやり甲斐や喜びは、どんな所にありますか?
僕にとっては横のつながりの素晴らしさです。先輩方が気さくに情報交換をしてくれるし、大会関係者の方々の努力によるものと思いますが、信頼関係や絆が他の業界では類を見ないと思います。
―亀谷さんの将来の夢などありましたら教えて下さい。
自分のというか、将来の似顔絵業界に対して。日本国内での認知を上げることもそうですが、海外の方々にも日本の似顔絵を知ってもらいたいです。日本に旅行に行ったら似顔絵を描いてほしいと思われたい。その為にも高レベルのアーティストの受け皿が増えてほしいです。
―さいごに、協会に期待することなどありますか?
僕はすっかり自分の体が似顔絵で出来ています。持っているものはすべてお客様から頂いたものばかりです。大会に出てトロフィーがとれなければすごいストレスだけど、大会に出て少しでも上手くなれたら、確実に向上できるチャンスやと思います。それを逃さないのがお客様への誠意やし。だからこれからも協会の発展を願っています。
いつか一般の方がアクセスしやすいように、全国似顔絵師マップなんかが出来たらいいですね。それで一般のお客様が日本似顔絵アーティスト協会にアクセスするきっかけになって、似顔絵目当てに旅行する似顔絵ファンが増えたりしたら楽しいなと思います。
―亀谷さん、今日はどうもありがとうございました!
【プロフィール】
亀谷友輝
2003年 関西学院大学 経済学部卒業
2004年 路上で似顔絵を始める
2008年 ベスカンパニーに所属する
ユニバーサルシティウォーク内のたこ焼きミュージアム似顔絵ブース
同10月 USJ内の似顔絵ブースに移動
2010年 HEPの7階似顔絵ブースでも活動開始
■大会出場経歴
2012年 似顔絵楽座 竜王賞 出場
2013年 ISCAミニコン韓国 出場
MUSISIAN`S PORTRATE 似顔絵二人展
2014年 ISCAミニコン名古屋 出場
似顔絵楽座 竜王賞 出場
DROWING ELEVENサッカー11人展
JAPANEXPO 出店
ISCA本大会リノ 出場
2015年 JAPAN GRANDPRIX 出場
<イラストレーター 亀谷友輝 オフィシャルサイト>
http://www.kametaninigaoe.com