NPO法人 日本似顔絵アーティスト協会

Member Interview vol.19


Member Interview vol.19

『ろーにーさん』

(聞き手:Kage)

全国各地で活躍する
日本全国の似顔絵アーティスト協会の皆さまの
多種多様な考えや働き方をご紹介する、
Member Interview。

今回は、ART似顔絵工房所属で、ユーモア溢れる似顔絵が印象的なろーにーさん(写真右)にご登場頂きました。

―(Kage)ろーにーちゃん、まずは JAPAN GRAND PRIX 2023 総合優勝おめでとうございます!

お子様を抱っこして優勝トロフィーを持つ姿が、最高に格好良かったです!

(ろーにーさん)

ありがとうございます。
大会はなんだか、もう…とにかく駆け抜けた大会でした。

そもそも子供を連れて1週間も外泊したことがなくて。
食べ物はどうしよう?荷物はどうしたらいいかな?って。

 

―ご主人のゆきやさんも代表理事でお忙しい立場でしたね。

正直、大会は出られるか悩みました。
ブランクもあったし、自分の絵に自信もなかったし。

でも、毎回参加してきてるし、参加しないのもまた逃げてる感じがするし…
見学で参加したとしても描いている人たちを見ると絶対自分も描きたくなるし。参加しなかったことを後悔しそうだな!と思って…締切最終日に決断しました!

参加ボタン押すまではめっちゃ悩んでたんですが、申し込んだ後は、ホッとした自分がいたので、やっぱり、心のどこかに参加したい気持ちがあったんだなーと思いました。

あとは、ゆきやさんが「僕がさくちゃんみるから参加しなよ!」と後押しをしてくれたのも大きかったです。

―そんな時にメディアの取材の話が飛び込んできた!

そうなんですよ!関テレ「newsランナー」の、リベンジを目指す人を応援する番組でした。

大阪の似顔絵師・MASAKIさんに密着をしてユーモア部門で私に挑む!というものでした。
これでもう逃げ道は断たれたな、って思いました。

―実際、描く時間を確保するのは大変だったでしょう?

そうですねぇ。でも久しぶりにガッツリ似顔絵を描ける時間は、すごく楽しかったです!もう夢中になって描いてました。でも、朝は5時に起きて顔洗って目覚まして、8時頃には息子が起きるまで、身支度しつつスケッチしてという感じでした。

―今回も例年通り、ろーにーちゃんの作品には爆笑させて頂きました。特にkotoさんの作品は僕の「カリカチュア・オブ・ザ・イヤー」でした。

ありがとうございます!私は考え過ぎると頭が固くなってダメなんです。あの絵は子供がグズって外に出た時に「フッ」と浮かんだんです。

―ああいう楽しいアイデアはどうやって浮かぶんだろう?大会ではどんなふうに描いていくんですか?

自然体の相手を遠目からめっちゃ観察したり、動画や連写で撮ったものを見てスケッチをします。写真は撮りまーす!といって撮ると、キメ顔だったり、どこか硬くなってしまうので。あとは生で見て細かいところを修正したり。

逆に、「こんなふうに描きたいなー」と思うイメージが湧いたら、そのように隠し撮りしにいったり()

―松本君の絵なんて、もう本人より似てましたね!

実は、松本さんの作品は一度別の絵を完成させていたんです。ところが、最終日の朝方に全作品を並べた時、「何か面白くないな」と感じたんです。もう少し動きを出した方が松本さんの雰囲気が出ると思って、描き直しました。

―ろーにーちゃんの絵はとにかく分かり易くて、可愛くて、似てます!

「似せる」と「楽しませる」は、大会ウォールで一番大事にしています。

 

―しっかりそれが伝わる壁でしたね!ろーにーちゃんは大会や競技についてどうお考えですか?やっぱり不安や怖さはありますか?

私は不安ですね…行くまではドキドキします。特に今回は久々のオフラインでしたし、人とのコミュニケーションすら、不安でした。

ただ、あの空間は本当に楽しいです。行って後悔したことは一度もないです!終わると寂しいくらいです。

―チャンピオン、大会参加を躊躇してしまう人にアドバイスありますか?

私は今回、作品数はいつもより少なめでしたが、その分、皆さんと色々話せてとても楽しかったです。インスタとかで見ていた、「初めまして」の人とかとも会えて、とても嬉しかったです。

―大会=競技とばかり考えられるけど、コミュニティが出来ることが大会の一番の魅力であり、大きな価値なんですよね。

本当そう思います!あと絵と向き合う機会も、すごく貴重です。

―今回、“ママでも金”という偉業を成し遂げたろーにーちゃんは、大会史上初の女性チャンピオン。多くの女性アーティストに希望を与えましたね!これ…協会を創設した時の僕の夢だったんです。

ありがとうございます!自分の感情がいっぱいいっぱいになっちゃうと、溢れちゃうので、大会では余裕を失わないように、ほどよく妥協するくらいの気持ちで行きました。

―本当におめでとうございました。

最後に、Kageさん!いつも私の作品を見て気にかけてくださって、すごく嬉しいです!こうやってインタビューして頂けるのも、めちゃくちゃ嬉しいです!

―とんでもございません。益々のご活躍を楽しみにしています!インタビューありがとうございました!

ありがとうございました!

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受賞歴

2015年JAPAN GRANDPRIX総合9位/ ユーモア部門1位

2017年JAPAN GRANDPRIX総合7位/ユーモア部門1位

2019年JAPAN GRANDPRIX総合3位/ユーモア部門1位/作品賞1位 

◆ホームページ

http://nigaoeko-bo.com/

◆Instagram

https://www.instagram.com/roniymizuno/

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Member Interview」の過去記事はこちらからご覧いただけます。
https://nigaoe-artist.com/category/member-interview/